ガガガ文庫史上初のW受賞作『夏へのトンネル、さよならの出口』ついに刊行!

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          第13回小学館ライトノベル大賞

    史上初のガガガ賞 & 審査員特別賞を受賞。

     

    『夏へのトンネル、さよならの出口』

     

                ついに刊行となりました!

     

     

     

    ゲスト審査員を務められた浅井ラボ先生(『されど罪人は竜と踊る』)

    からいただいた言葉は、

     

    「ここからが青春小説の新時代」

     

    応募原稿を読まれた浅井先生は、

    人へ向けられる優しい眼差しと同時に、

    どこにでもある悪意への観察眼の鋭さを絶賛されていました。

    そして、著者が弱冠24歳であることを伝えときの浅井先生の驚きぶり……。

    てっきり人生経験の豊富な年齢の著者を想像していたそうで、

    「そうか、これが才能か」と思わず漏らしていました。

     

    それほどに、この八目 迷という作家の誕生は驚きなのです。

     

    ここで、物語の簡単なあらすじを。

     

    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

    「ウラシマトンネルって、知ってる? そこに入れば欲しいものが

    なんでも手に入るんだけど、その代わりに一気に年を取っちゃうの――」。

    そんな都市伝説を耳にした高校生の塔野カオルは、

    偶然にもその日の夜にそれらしきトンネルを発見する。

    ――このトンネルに入れば、五年前に死んだ妹を取り戻すことができるかもしれない。

    放課後に一人でトンネルの検証を始めたカオルだったが、

    転校生の花城あんずに見つかってしまう。

    二人は互いの欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶのだが……。

    かつて誰も体験したことのない驚きに満ちた夏が始まる。

    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

     

    ジャンルでいえば、「青春SF」ということになるかと思いますが、

    そんなジャンルでは収まりきれない魅力を持った作品が、

    この『夏へのトンネル、さよならの出口』なのです。

     

    こちらがそのPVとなります。

     

     

     

    登場人物紹介

     

    塔野カオル

    主人公。田舎町の高校二年生。

     

    花城あんず

    東京からきた転校生。

     

    加賀翔平

    カオルの友人。

     

    川崎小春

    カオルをパシリとして使うクラスメイト。

     

    彼ら登場人物たちは一人一人が抱える現実の問題と向き合うとき、

    それぞれが勇気の形を示します。

    その姿にはきっと誰もが感動を覚えるはずです。

     

    本当に名シーンの多い作品なのですが、

    個人的にもっとも好きなシーンは、ある日のお昼休みの一コマ。

    P144の川崎の「あの台詞」と、それを受けてのP146の花城の「あの一言」。

    皆の前でめちゃくちゃカッコ悪い姿をさらす川崎のなんとカッコいいことか……。

    本気で自分を変えようとする人の姿って何よりも尊いものだと思います。

     

    この物語に素晴らしいイラストで彩りを与えてくれたのは、

    新進気鋭のイラストレーターのくっか先生。

    カバーイラストの空と海の美しさもさることながら、

    口絵で描かれている「夕立ちのあとの光景」から漂う郷愁といったら……。

     

     

    『夏へのトンネル、さよならの出口』

     

    今が青春真っ盛りといった若い方たちはもちろん、

    かつてそうだった方たちにも、この夏、ぜひ読んでほしい本です。

     

    できることなら、青春時代をやり直したい編集(濱)でした!

     

    • 2019.07.18 Thursday
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    • 05:37
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