『きゃくほんかのセリフ!』ヒトコトめ!
え〜、というわけで新シリーズがはじまります!!
ラノベ作家もの、ゲームライターもの、などなどさまざまな業界ものは数あれど、脚本家ものというのはまだ数が少ないのではないでしょうか!?
『きゃくほんかのセリフ!』
著:ますもとたくや イラスト:裕
そもそも、みなさま脚本家、というご職業についてどんなイメージでしょうか?
良いイメージ? 悪いイメージ?
おそらくそれぞれ違ったイメージがあるとは思います。
そのイメージが、この作品に出てくる脚本家と合っているのか、そんなことを思いながら読んでいただきたいです。
さてはて、どんなお話かと言いますと
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あらすじ
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大きな仕事。されどそいつは曰わく付き!
デビュー作以来、鳴かず飛ばずで、うだつのあがらない脚本家・竹田雲太。
ある日、そんな彼の元に大きな仕事が舞い込んで来る。
だが、その作品はテレビアニメの放送後、何かとトラブル続きな作品の劇場版だった。しかも依頼してきたのは竹田の宿敵とも言える制作会社の極悪プロデューサー。何かあるとは察しつつも、生活のため背に腹はかえられず引き受けることにした竹田。
そんな彼のところに「お兄ちゃんが貸したお金を返せ」という少女が押しかけてくる。彼女は、かつて竹田の相棒だった男の妹である佐江だった。
ただでさえ曰わく付きの作品の脚本を書くことになって大変なのに、騒がしい佐江がやってきてパニックになる竹田。
しかも佐江は、竹田の言う業界で生き残るために必要な「大人の事情」などお構いなしに、視聴者側のストレートな正論でことごとく竹田を論破する。
仕事では振りまわされ、家に帰れば佐江に振りまわされーー。
だが竹田は、佐江のそんな理想論に振りまわされていくうちに、かつて相棒と共に戦っていた頃の情熱を取り戻していく。
厳しい現実に押し潰されながらも夢物語を書き続ける男の、再起と情熱の物語、開幕!!
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というようなお話です。
ああ、すでに胃が痛くなりそうな単語ばっか……。
脚本会議
きっと耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
いろんな会社の人とかが集まって、脚本の内容を話し合う会議ですね。
今回の作品は、脚本会議という魔窟(作中では)で何が行われているのか!!
その真実に迫ります。
そして、今回の脚本会議メンバーはこちら!!
『きゃくほんかのセリフ!』
— ガガガ文庫 (@gagaga_bunko) 2019年3月11日
著:ますもとたくや イラスト:裕
キャラ紹介を少しずつ。
竹田雲太
脚本家。デビュー作のヒット以降、泣かず飛ばずで様々な仕事を拾いつつ糊口をしのいでいる。今回、TVアニメでヒットした作品の劇場版に参加することになったのだが……。https://t.co/Cvk4D8B3ZS pic.twitter.com/doreztV74V
キャラ紹介5
— ガガガ文庫 (@gagaga_bunko) 2019年3月15日
『きゃくほんかのセリフ!』
著:ますもとたくや イラスト:裕
辻骨黒道
アニメ制作会社「クロスボーン」の極悪プロデューサー。かつて現場での悪行を竹田に諫められ、その現場を飛ばされた過去を持つ。果たして今回の脚本の話を竹田に持ってきた真意とは?https://t.co/Cvk4D8B3ZS pic.twitter.com/QZM660XCFo
ここに加えて、今回は劇場アニメですので配給会社のプロデューサー
浅井 仁
そして、監督であるところの
大蔵 条
といった顔ぶれです。
この人数が、思い思いの事を会議で発言し始めたら、まとまるものもまとまらないですが、今回のお話はかなりその状態に近いです。汗
しかしながら、そのめちゃくちゃになった意見の束を形にしようと奮闘する雲太は、「自分が面白いものを仕上げれば、みながそれを認めてくれる」と信じてなんとか脚本を仕上げていく、ということになります。
そして、それを側で叱咤激励してくれる、元相棒の妹
門松佐江
二言目には「ゴミ脚本家!」と雲太を罵ってくる彼女が、なぜゴミと良いながらも雲太のところに来たのか。
そして、雲太と彼女がどのような関係を結んでいくのか、脚本会議とは別の見所です。
……と、簡単なご紹介ではありますが「脚本家ってどんな仕事だろう」とか「この脚本面白かったな」とか、一度でも脚本というものに興味を持たれた方であれば、楽しめること間違いなし!
自分が面白いと思うものを信じて走り続ける男の、アツい物語。
絶対に読んでくれよな!!